アル・ケ・スナン製塩所 フランスの東部フランシュ・コンテ地区にある旧製塩所で、建築家クロード・ニコラ・ルドゥが手がけた建物として有名です。製塩所としては19世紀末で停止しており、現在は博物館になっています。1982年にユネスコの世界遺産に登録されています。
18世紀、食塩は需要の高い食品でした。フランシュ・コンテには地下に岩塩の鉱脈があり、塩用の井戸が多く、取り出した塩水をボイラーで沸騰させて塩を精 製していました。「王室建築家」の称号を持っていたクロード・ニコラ・ルドゥは、ルイ15世からアル・ケ・スナンの製塩所の建築計画を任命されました。彼 の建築計画は非常に野心的かつ革新的なものとして注目されました。
今日、施設は一般公開され、当時の様子を偲ぶ展示がされています。旧樽工場には、ルドゥー記念館があり、彼の数々の建築計画が、模型として展示されていま す。それらは、彼の持つ素晴らしいイマジネーションと未来への希望・展望が重なり合った斬新なものとして、訪れる人々に感銘を与えています。