古代オリンピックは、紀元前776年古代ギリシアのエリス地方にあるオリンピアで始まりました。オリンピアはゼウス神の聖地であり、オリンピア競技はゼウス神に捧げる競技祭として始まったとされています。現代のオリンピックは、フランスの教育者ピエール・ド・クーベルタン男爵によって1896年第1回大会がアテネで開催されました。クーベルタンは古代ギリシア・ローマ文明にあこがれを持ち、古代オリンピックにならった競技祭を構想しました。現代オリンピックは「平和の祭典」として「スポーツを通じて平和な世界の実現に寄与する」ことを目的に掲げています。また、「勝敗だけではなく、ルールを遵守し正々堂々と全力を尽くす」という「フェアプレーの精神」がオリンピックでは重視され、スポーツを人間の調和のとれた発達に役立てることを目標に掲げました。
画像はピエール・ド・クーベルタン(1863-1937)が自らデザインしたオリンピックロゴのオリジナル。彼の意思が引き継がれ現在もオリンピックのシンボルとして使われています。五つの輪は、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの五大陸とその相互の結合、連帯を意味しています。この度、このオリジナル画がフランスのオークションに出品されます。エスティメーションは一千万〜一千三百万円となっています。2020年東京オリンピックは来年に延期になりましたが2021年に無事開催される事を願って、このオークションを見守って行きたいと思います.