La Poupee de Fujita

Foujita 

藤田嗣治(1886〜1968年) の作品。
フランスエコール・ド・パリの代表的な画家であり、現在においても有名な日本人画家。
藤田は1913年フランスへ渡り、パリのモンパルナスに住まいを構え活動しました。当時のモンパルナスには、のちに有名になったモディリアーニやスティーンなどと知り合い、彼らを通じて、後のエコール・ド・パリのジュール・パスキン、パブロ・ピカソ、オシップ・ザッキン、アンリ・ルソー、モイズ・キスリングらとも友好を持つようになります。しかし順調に見えたパリでの生活は、1914年に始まった第一次世界大戦の影響によって、日本からの送金も無くなり資金が足りなくなって藤田の生活は困難になって行きます。その頃は、寒さが厳しいパリの部屋で、暖を取る為に自分の絵を燃やして暖まったと自身の記録で語っています。
 
そんな厳しいパリでの生活でしたが、世界大戦が終わりに近づいた1917年に、モデルであったフェルナンド・バレイと巡り合い結婚します。その時期に、初めて藤田の描いた絵が売れます。その後、少しづつ絵が売れ始め、三ヶ月後には個展を開くようになり、活躍の場も広く大きくなっていきました…