灰色の空が今日も寒い一日という事を教えてくれる二月のある日、コレクターさんを訪ねてドイツのマインツと言う都市に行って来ました。Mainzはフランクフルトから車で約30分、ライン川とマイン川の合流地点にあり ローマ時代の遺跡が残る歴史を感じる都市です。第二次世界大戦で街が大きく破壊されたにもかかわらず、昔通りに再建されており、趣のある古い街並と新しい建物が並ぶ清潔な街です。
中世にはマインツ大司教がドイツのキリスト教徒を統括した宗教上の重要都市でも有ります。そして、活版印刷技術発明で有名なグーテンベルグ(Johannes Gutenberg 1400-1468年)の出身地という事でグーテンベルグ博物館に行ってみました。
15世紀…それまでヨーロッパでの本の生産は手書きでの書き写しか木版印刷で有りました。その時代の大切な書籍というと聖書でした。一文字一文字…気の遠くなるような作業を昔の人たちはして来た事がわかります。グーテンベルグが活版印刷技術を発明したことによって、ヨーロッパでの本生産に一大革命を起こしました!1455年に初めて旧約・新約聖書「グーテンベルグ聖書」を印刷し、版印刷はさらに世界中に広まっていきました。印刷技術は羅針盤と火薬と共に『ルネサンス三大発明』の一つに数えられます。
博物館の後は…地元の人に混じって市場を覗いたり、ライン川に沿ってお散歩しながらマインツの街を楽しみました。
Mainz Mayence