19世紀フランスで陶器のフランス人形たちが作られた。ビスクドールと呼ばれ裕福層の子供たちに可愛がられた。時代の移り変わりと共に20世紀の中頃には姿を消して行ったが、現代では、ジュモーやブリュ、スタイナーと呼ばれるアンティークドールとして、世界中のコレクターたちに愛されながら存在する。フランス人女優・カトリーヌ・ドヌーブもその一人。彼女は才能と美貌に恵まれたスタートして今も存在し、アンティークドールを愛している。つい最近、彼女が若かりし頃通った老舗の人形屋は、店主の死と共に幕を閉じた。古いアーケードにショーウインドウが並ぶ一角に、主人の居ないその店は、ひっそりとカーテンを閉じていた・・・年老いた往年のスターも、何時かはその幕を閉じるのだろう。その日はきっと、人形たちの新しい旅たちかもしれない・・・