薔薇色のシルクドレスを着た人形と空色のドレスを着た少女のコンビネーションが鮮やかな1888年製作のオイルペイントです。ちょうどフランス人形最盛期と重なり、この時期の少女のポートレートには人形が度々登場します。人形の衣装は迎えた持ち主によって、より美しいものに変えられることも多く、絵画の中で良き時代の象徴として描かれています。何よりも…微かな微笑みを浮かべ人形を抱く少女の幸福な一場面は、観る人を…その幸せの光の中に誘い込み、優しく暖かく迎え入れてくれることでしょう…